人間はなぜかくもロボットに惹かれるのか・・・。
『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズでも一部脚本を担当した気鋭のSF脚本家
櫻井圭記氏が「人称代名詞」をキーワードに、ロボットの最前線を読み解く
「フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~」
いよいよ7月7日に発売っす!
櫻井圭記氏については、2006年10月にもご紹介したけど
プロダクションI.G所属の脚本家さんです
東大大学院新領域創成科学研究科修了。
修士論文は「他我を宿す条件 ~人間・ロボット間コミュニケーションの行方~」。
同大学院在籍中に日本のアニメとメディアに関する論文を発表し、「情報通信論文
ISID」「JMF日本マルチメディア大賞」で最優秀賞を受賞する。
ま、その関係で 去年の五月祭には「瀬名秀明×櫻井圭記対談」が実現
してるんだろうけど
本書では、AIBO、ASIMO、HRP-2、ビル清掃ロボット、ロボットスーツHALなど
約30のロボットに言及。
マルクス、黒崎政男、マクルーハン、ウェーバー、加藤尚武、オング、ミード
ブーバー、ドーキンス、ラヴロック、大澤真幸らの議論を参照しつつ論を展開
しています
んで 実際の目次はこんな感じっす
SとFの狭間で ~前書きに代えて~第一章 ロボットの立ち位置
1-1 人間に近づくロボット
1-2 ロボットの立ち位置
1-3 ロボットに近づく人間第二章 ロボット(へ)の歩み寄り
2-1 「自我」の置換
2-2 会話する機械と会話すると…
2-3 身体がある場合第三章 姿を消すロボット、残されたデルタ
3-1 四人称の可能性
3-2 サイボーグ化とユビキタス化
3-3 デルタに逃げ込むゴースト付録 年表・ロボットとフィクションの関わり
理想と現実の隙間で ~後書きに代えて~
第三章が 攻殻ファンにとっては興味深いのではないかと・・・
サイバースペース/ブレイン・マシン・インターフェイス/接続される脳と脳
生理的忌避感?/電脳の誕生/スタンド・アローン・コンプレックス
「村」化するネットワーク/義体化、あるいはサイボーグの可能性
ユビキタス化、あるいは環境に溶け込む方向性/姿を消すロボット残された差異
殻の中の「ゴースト」/「ゴースト」の発動/リスト化できない残余/深い青
定義の更新/幸せの青い鳥
といったような内容なんすよ(一部省略)
フィロソフィア・ロボティカ ~人間に近づくロボットに近づく人間~
著者:櫻井圭記
発行元:株式会社毎日コミュニケーションズ
予価:2,625円(税込)
A5判 248ページ
発売日:2007年07月7日(予定)
早く読みたいっ!!!!!
関連ページ:
2006年10月28日:「CC総研コア技術シンポジウム」に櫻井圭記氏がゲスト出演!