11月30日付けで発表された、がん遺伝子でもあるMycを用いない
iPS細胞(iPS cell)の誘導に成功のニュースには驚きましたが
京大病院では「ヒト幹細胞を用いる臨床試験」に入るらしい
いやぁ ちと古いネタで失敬
個人的にクローンと同じくらい興味あるもんで(^^;;;
あ、最初に誤解があるとまずいから 先に書くけど
京大病院の臨床にはiPS細胞(iPS cell)が用いられるわけじゃ
ありません 患者の骨盤の幹細胞を培養増殖して使うもの
この発表は タイミングが絶妙で感心したっす
でも、なにはともあれ骨壊死の患者さんには臨床とはいえ朗報だよね
iPS細胞から作る卵子や精子での受精についても ES細胞同様禁止
の方針との発表もあったし・・・
ヒト幹細胞関連についてメディアはネタに事欠きませんなぁ
で、山中研究室の話に戻るけど・・・
確かに、大きな懸案事項だったすからねぇ・・・Myc利用
実際、Mycを含む4因子からiPS細胞から作製した場合、高頻度に
Mycの活性化による腫瘍が観察されていたとのことで臨床するには
危険すぎっすよね いつクリアできるのかなと思っていたら
一週間でクリアかぃ(厳密には違います)
今回は、がん遺伝子でもあるMyc以外の3因子を用いての
iPS細胞(iPS cell)作製に成功!
Mycを用いて作製したマウスiPS細胞に由来するキメラマウス37匹中 6匹のマウスは生後100日までに腫瘍の形成により死亡 Mycを用いずに作製したiPS細胞に由来するキメラマウス26匹には、 生後100日までに腫瘍による死亡は認められなかった(京大発表資料より)
母数が違うのが何ですが、かなり安全性が向上しておりまする
いやぁすごい快挙!
具体的には
前回は「Oct3/4、Sox2、c-Myc、Klf4」の4因子だったんすけど
今回は「Oct3/4、Sox2、Klf4」の3因子で実現したってこと!
研究の成果はネイチャーバイオテクノロジー(2007年11月30日号)
で発表されています
ところで支援はどうなったのかねぇ
Generation of induced pluripotent stem cells without Myc from mouse and human fibroblasts
Nature Biotechnology 掲載論文
京都大学-2007年12月1日 がん遺伝子Mycを用いないiPS細胞誘導に成功
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/071201_1.htm
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