左も右も「右脳」なマウス発見! 科学誌「PLoS ONE」に発表

左も右も「右脳」なマウス発見! 科学誌「PLoS ONE」に発表

『左も右も「右脳」なマウス』を発見したと 九州大学・大学院理学研究院の伊藤 功准教授と自然科学研究機構 生理学研究所の重本 隆一 教授の研究グループが科学誌「PLoS ONE」に研究成果を発表

脳の左も右も「右脳」の性質を持つって、脳梁との関係や運動能力には影響ないのか?
ちょっち気になる話題

 
左も右も「右脳」なマウス発見! 科学誌「PLoS ONE」に発表

今回発見されたマウスは、ダイニンというたんぱく質に異常がある『iv マウス』と呼ばれる突然変異マウス

この『iv マウス』は驚くべきことに、50%の確率で体の中身が全て逆転して生まれてくるという特異タイプ それだけでもビックリなのに・・・
なんとこやつは、体の左右が正常・逆転を問わず、脳の神経回路は左も右も「右脳」の性質を持っているというから驚き

今回の発見で、脳の左右差は内臓の位置情報とは異なる独自のメカニズムでつくられているのではないかと研究グループは推測しています
NR2Bサブユニットのシナプス分布やNMDA受容体の機能特性を調べることで
脳の左右差に関する異常を調べる指標として使えるってことらしい

脳の左右差を決めるメカニズムの解明に一歩近づいたのかも???

最近の研究によって、内臓器官を身体の左右適切な位置へ非対称に配置する分子機構は判明してきたものの、脳の構造や機能に左右差を生み出すメカニズムに関しては未知の領域といってよく、今回の研究グループがつきとめた

記憶の形成に重要な働きをする分子(NMDA受容体NR2Bサブユニット)が左右非対称に分布することによって、神経回路の構造や機能が左右非対称になる

という発表は非常に興味深いっす
 
 
『iv マウス』の場合、脳がどのようにして右側異性を示すようになるのかの詳しいメカニズムはまだ明らかにされていませんが、研究グループはこれについて
受精後、発生のごく初期のころ、マウスの胚(胎児)は左右対称で、胚のデフォルト値としては"右"の性質を持っており、その後、左右差の形成機構が起動できなかったために、胚の左側に右側とは異なる性質が出現せず身体の左右が非対称とならなかったのではないか

と仮定しています

人間も最初は左脳が未発達で赤ちゃんや幼児は もっぱら右脳のイメージ記憶だけを使っていますしね 哺乳類は右がデフォルトなのかも
そいや右脳からの命令が多いと左利き、左脳からの命令が多いと右利きになるわけだけど、左利きが優勢遺伝だってのもこの関係?(笑)

でも左脳を表す性質を発現できなくなる原因がダイニンってのが凄い
ダイニンって運動ニューロン病の原因とも言われてるたんぱく質っすよね(ま、この場合はアミノ酸の異常みたいだけど)
そもそもなんで内臓器官が反転する確率は50%なんだろ うううむ

どちらも右脳の性質を持ってるということで脳梁の機能は退化しないのか
って部分も気になります 最初にも書いたけど運動能力に影響ないのか?
もっと詳しい情報も出してくれぇぇ

脳の仕組みって解明されていないことが まだ多いだけにこういう発表は
素人的にもすごく興味が・・・(^^;

脳の左も右も「右脳」なマウスを発見:九州大学

PLoS ONE
Right Isomerism of the Brain in Inversus Viscerum Mutant Mice
http://www.plosone.org/doi/pone.0001945








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