iPS細胞(iPS cell)の作製を数十倍効率化!

人工多能性幹細胞(iPS細胞:iPS cell)の作製効率を数十倍高めることに、京都大学の山中伸弥教授らのグループが成功したっす

この成功で、課題だった作製効率の低さが改善されたといっていいのかな?

 
8月9日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表されておりますが、実は他にも同じようなiPS関連の発表が3つ発表されております(合計4つ、同時掲載)

今回発表したのって
2008年12月8日、神戸市で開催されているBMB2008で発表した内容じゃないっけ!?

山中教授らが発表した作製方法は
iPS細胞の作製時に、がん抑制遺伝子「p53」、ならびに「p21」蛋白質発現(P53/P21 経路)を遮断した皮膚細胞からiPS細胞を作製することで、作製効率を数十倍高める効果が得られるというもの

がん抑制遺伝子「p53」は、『がん化のおそれがある細胞の増殖を止める働きを行うもの(修復や細胞死でがん化を防ぐ)』だが、iPS細胞の作製時に、「p53」の働きが活発になることから「p53」が作製の邪魔をしているのでは・・・ということで抑制した作製方法を考えたらしい

この効率化は、06年に確立していた4遺伝子を細胞に組み込む方式、ならびに遺伝子の組み込みにウイルスを使わない方式でも認められたそうな

そもそも・・・
中国のグループが山中研の発表より1ヶ月前に「shRNAでp53を抑止してiPS細胞樹立」って論文発表してるんだよね Cell Stem Cell誌電子版に掲載されたやつはOCT4、SOX2、KLF4、UTF1使った作製方法がベースなんだっけか 混乱してきたぞぉぉ

Suppression of induced pluripotent stem cell generation by the p53-p21 pathway : Nature
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature08235.html

#そいや東京理科大の歯の再生が気になる・・・
 

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