9月13日に、発売前の新製品「Nikon COOLPIX S70」の体験セミナーで 開発秘話に触れてまいりました!
COOLPIX S70の何がすごいって、背面パネルが『有機EL』なんすよ
でもって、タッチパネル操作! まさに感覚的に操作できる一台
ニコンが追求したのは『人に近づく』コンデジだったのであります
「COOLPIX Sシリーズ」は挑戦的なライン
最初に簡単にニコンという会社についての説明がありましたが、これは以前のイベントでも触れているので、今回は「COOLPIX Sシリーズ」中心に・・・
実は「Sシリーズ」は、COOLPIXの中でも常に挑戦的な試みを行い続けているライン
「ロータリーマルチセレクタ」「「無線LAN(Wi-Fi)通信機能」
「電子式手ぶれ補正」「顔認識AF」などなど・・・
なかでも「顔認識AF」機能と「無線LAN(Wi-Fi)」通信機能を
コンパクトデジタルカメラに搭載したのは Sシリーズが世界初のこと!
ご存知でしたか?
「COOLPIX Sシリーズ」の開発チームが考えるカメラの基本は
ワイド+5倍ズーム そして 飛び出さないレンズ
なぜに「飛び出さないレンズ」なのかというと、カメラに不慣れな人にも楽しんで欲しいからなんだそうな
個人的にはあのレンズが飛び出るギミックがたまらんのだけどなぁ(苦笑)
でも、確かにレンズの準備待ちの時間がないっていうのは良いっすよね
S70が目指したのは「ひとに近いカメラ」
S60からもっと進化を・・・ そうして行き着いたのは
もっと直感的に
もっと画面を美しく
もっとスマートに
という目標
それを実現するため、デザインも一新されました!
目指したのは「カメラとしての存在感」と「上質な大人のファッション性」の両立
選んだのは『有機EL』の採用と『タッチパネルによる操作』の搭載
でも、有機ELってまだまだコスト面で高いですよねぇ
そこをあえて、採用したのは・・・
デジタルカメラにおいて、背面モニターは、いまや撮影結果の確認だけではなく写真を楽しむ画面として使われている から、高くてもモニターとしての性能が良いものを提供しようということになったらしいっす
「有機ELディスプレィ」の特徴って?
「有機ELディスプレィ」ってキレイで高いってのはわかるけど、実際どんなもんなのかというのを 簡単にですがご説明
現在主流の液晶ディスプレイってのは、2枚のガラス板の間に特殊な液体(液晶分子)が入れてあり、そこに電圧をかけることで光の透過率を変化させ色を表現しています
一番のポイントは、液晶自体は発光できないのでバックライトが必要だという点
このため、視野角に限界があったり、バックライトの劣化や構造的にも周辺部などでの発色の差が発生するわけですわ
でも有機ELディスプレイの場合は、その名のとおり有機化合物が自発光するためバックライトを必要としません
液晶よりも明るく鮮明、視野角が広い、薄型であることが特徴といえますが、まだまだコストの面で高くつくのが難点です
素材形態 | 薄さ | 大画面 | 価格 | 動画表示 | 消費電力 | |
有機EL | 固体 | ◎ | △ | △ | ◎ | ○ |
液晶 | 液体 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
プラズマ | 気体 | ○ | ○ | ○ | ◎ | △ |
しかし、その性能の違いは一目瞭然!
下の写真はS60(液晶ディスプレィ)とS70(有機ELディスプレィ)で 同じような場所を撮影して、表示したもの
コントラスト感の違いがわかりますか??
実際に見ると、写真以上に感動もんっすよぉ
色再現力も、液晶ディスプレィに比べて150%も拡大しています!
あまりのくっきり感に ハメコミ合成写真じゃないかと思った方もいるのでは?
さらに、屋外での利用が多いことから『低反射』にも拘っております
なんと有機ELディスプレィの上に『強化ガラス+反射防止コート』を行っているのじゃ
「人に近づく」直感操作をタッチパネルで実現
「COOLPIX S70」のもうひとつの挑戦は
タッチパネルによる、直感操作の実現!!
ちょっとだけビデオでその操作性をごらんください(もう1本撮影したんだけど、ミスってたのだ(苦笑))
Nikon Coolpix S70 OLED & touch panel & slide show
撮りたいところに触れれば撮れる!
色・明るさの調整が見ながら行えるので簡単!
プレビュー画面でもタッチによる快適な操作性を実現!
やはりなんつっても、撮りたいところに触れれば撮れるってのは便利だよねぇ
直感操作だと、どんな写真が撮れる?
実際にS70のタッチ操作で撮影してみた写真をいくつか紹介しやすね
こちらはポートレートモードでの撮影
同じ環境で 色調整を明るめにしてみました
クローズアップモードで軽く寄ってみた写真(焦点距離38mm)
レンズ前2cm3cmのマクロ撮影も可能っす(マクロモード時)
色調整でモノクロにしてみた写真です
そのほかの撮影写真はこちら(Nikon COOLPIX S70 Review on Flickr)
ただ気をつけないと レンズ部分に指が入る可能性が・・・(^^;
『ISO-6400』ですとぉぉ?
そいやこやつは コンパクトデジタルカメラながら『ISO感度6400』まで用意されとるんすわ
実際に ISO-6400で撮影してみたのがコレ
しかもクローズアップモードでの撮影だぁぁぁぁ
撮影したお部屋をISO-800で撮影しみたのがこれね(真っ暗だ(笑))
いやぁ驚いたっす
ISO-6400だと撮影できちゃうもんなんですねぇ 文字も読めてるでしょ?
デザインはシックに大人の雰囲気
この「COOLPIX S70」くんは、今までのラインとはちょっと違う特徴あるデザインになっとります
シックというか エレガントですよねぇ
この一見『革』のように見える部分にも、デザイナーの苦労の跡が・・・
なんとこの型押しパターンは、ひとつひとつ『描いた』んだって!(驚)
「COOLPIX S70」は、絞り優先、シャッター優先など、一眼レフカメラ譲りの撮影機能を持っている上に、レンズ前3cmのマクロ撮影も実現!
さらに タッチパネルを用いた撮影で『撮りたいところが撮れる』という、何でもこいな恐るべきコンパクトカメラなんすねえ
ただ個人的には、シーンモードの説明を追加して欲しいと思った
あと、思い切って『タッチ撮影』と『シーンモード』だけに特化した
廉価版というか妹分も作って欲しいかな
ともあれ、ファインダー派にはちょっと戸惑うこともあるかもしれないけど、小さい子やJK(女子高生)やiPhoneユーザーには違和感なく歓迎される一台だと思うっす
コレ使い出したら もう今までのコンデジには戻れないかも
それぐらい画期的だ!(^^;
最後にオマケで「COOLPIX S70」で撮影した動画を貼っときます
もちろん操作は全てタッチ操作だよん!
Nikon COOLPIX S70 video sample
COOLPIX S70本体の写真はこちら(Nikon COOLPIX S70 on Flickr)
すごい楽しい体験がでけましたが、操作に慣れるのにはちょい足りなかったかなぁ・・・ ここはひとつ貸し出ししてもらえると嬉しいんだが(苦笑)>ニコンさん
あ、最後になりましたが ニコン、ならびにみんぽすの関係者の皆様
機会を設けていただき 感謝しております!
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関連ページ:
「Nikon COOLPIX S70」にあるのはシャッターボタンだけ
プロジェクター機能付きコンデジ「COOLPIX S1000pj」を見てきたなり