4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

7月31日、4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきやした!

たかが黄色が追加されただけじゃん?と思っていた自分
この1原色がプラスされた凄さに強烈なインパクトを受けて帰ることとなりました

めっちゃ記事が遅れて恐縮っす;;; あ、3Dアクオスも体験してきたけど、それは次のエントリーで!こっちもさすがシャープという工夫に唸ってしまったなりww

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『AQUOS(アクオス)』がめざすものって?

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

LED AQUOSから 更に進化した「AQUOS」に触れてまいりました
日々進化し続ける『AQUOS(アクオス)』
それは液晶にかけたシャープ技術者の想いの結集が生み出すのかも・・・

リビングも環境である--------------
美しい水の惑星・地球にふさわしい性能と品質を兼ね備えた
環境にもやさしい21世紀のテレビ

それがシャープが目指す『AQUOS(アクオス)』なんす

なぜ4原色なのか、そして黄色なのか

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

自分が最初に気になったのは、なぜ今回、Quad Pixelにしたのか
つまり 技術者は『4原色』にしたのか・・・ それが気になりました

イベントでは、シャープの技術者の方からその謎を教えて頂きました

従来の方法は「3原色」表示 つまり『R・G・B』っすな
この3つの色の組み合わせから様々な色を作り出しているわけです

例えば
  R+G→Y
  G+B→Cy
  B+R→M
  R+G+B→W といった具合

しかしRGBだけでは、中間色(黄色・シアン・マゼンダ)を表現するには
十分とは言えなかったわけです

この課題を解決するためにシャープが選んだのが「Y」、黄色だったのです

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

RGBの隣に黄色を追加した4色で1画素を構成する『Quad Pixel』とすることで、中間色の表現力を広げたんす

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

クアトロンは「RGB+Y方式」
目的の色を作るのに、黄色と他の色を足し合わせて行います
これにより組み合わせは無限といっても良いほどに広がったわけです

もちろん中間色の表現力を出すには、3原色の範囲を外側に広げるという方法もありますが、RGBの3原色のポイント単純に広げるだけでは、原色部分がピーキーになるだけ
では、3原色に白を加えた場合を考えると・・・
高輝度にはなるものの、明るい部分の色域がうまく表現できません
シアンを加えるとした場合は、逆に輝度が低下してしまうため、補う電力が余分に必要となります

黄色の選択は、まさに色再現力のアップと省エネのバランスを取った絶妙な選択だったんす

厳密には、単純に黄色をプラスしただけに留まらず、さらにフィルターなどを改良することで緑の色域を伸ばしてシアンの表現力を伸ばしているんだけどね
(あ、先に緑を延ばして、調整するために黄色を追加したのか)

斜め線の解像度も上がってるぞ

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

クアトロンではこの4原色を生かし、シャギーの目立ちやすい斜め線を「フルハイプラス」機能で、超解像高精度表示し目立たなくしているのだ

目的の色を作る組み合わせに自由度が広がったと書いたけど、これが斜め線の補正にも生きてくるのであります

『白色』を表現するには、3原色ではRGBを全発光しすることで実現するわけだけど、クアトロンでは4原色のRGB+Yをブレンドして作ることができます

 R(100%)+G(100%)+B(100%)→W
 R(50%)+G(50%)+Y(50%)+B(100%)→W
 Y(100%)+B(100%)(全発光)→W
と、こんな具合に幾通りもの方法がある

この豊かな組み合わせを用いて、斜め線部分の色表示をアンチエリアス的に処理できちゃう
クアトロンは、大画面時代にピッタシな解像度を実現してるっちゅうわけです

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

柔らかな画像表現を好む人もいるだろうということで、このフルハイプラス機能はユーザー設定メニューでオフにすることもできヤス(古い映画や解像度の低い動画にはオフにすることをオススメ)
こういう細かいところに気配りできるところがシャープだよねぇ

目指すは光を自在に操る理想のシャッター

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

液晶ディスプレイってのは、2枚のガラス板の間に液晶が挟まれた構造で、液晶の分子に電圧をかけることによって並び方を変え、バックライトからの光をさえぎるシャッターの役割をしてる(VA方式)
つまり表示ムラをなくし視野角を高めるためには、シャッター(液晶分子の向き)を上手にコントロールすることが肝なわけっす

これまでは液晶分子をより上手く制御するためには、リブとスリットを配置していたのですが・・・ この画素の中に構築したリブが光をさえぎり、光の透過率が悪くなり輝度を得るためにはバックライトをより明るくする必要があったのであります

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

しかし、シャープが独自に新開発した液晶パネル「UV2A」では、製造工程で紫外線を用いることで液晶分子をピコレベルの精度で整列させる事を実現!
その結果、なんとリブが不要となったのでありまする
リブがなくなったことにより、光の透過効率が向上、そしてバックライトの光量を抑えても十分な輝度を得ることができるようになってヤス
省エネを実現してるというわけ

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

また、4原色に加えられた新たな原色「黄色(Y)」の光成分を有効に使うことでも高輝度を実現し、バックライトの光量を効果的に利用できることも省エネに繋げています

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

↑つまりはこういうことだ!!

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

視聴環境にもよりますが、明らかに消費電力が違うのがわかります?
イベントでも、輝度は上がっているのに消費電力が低いのに驚きやした

なんとクアトロンの「LX3/LV3」は『THX認定機』なのだ

4原色で実現した「クアトロンAQUOS」の脅威の色再現力に触れてきた!

なんとクアトロンの「LX3/LV3」は『THX認定機』なのだ

「THX」ってのは、ジョージ・ルーカス監督が製作者の意図が100%再現できる音響規格が必要だと感じ、活動し生まれた規格(ルーカス・フィルム社のシアター・オペレーション部門による標準規格っす)

クアトロンが得た「THX認定機」の称号は、THXのエンジニアが実際に詳細な測定を行い与えられる非常に厳格なもので、ホームシアター用機材の品質保証マークとも言えるものなんす
音にまで拘ってるとは・・・ 恐るべしシャープ!

まだまだ紹介したいことは山とあるんだけれど、まずはここまで(長くなったしね)
次のエントリーでは、3Dテレビについても紹介しようと思っておりますのでお付き合いよろしくっす

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コメント(2)

実は、これ、買ってしまいました。
店頭で感じたのは、コントラストの低い色って感じでしたが、「物語」と「店頭値引き率」に弱いもので、つい。
従来の色に馴染んだものにはまだよく色再現がわからない。
黄色い花で比較したらいいのでしょうか。持ち腐れかもなぁ。

およよ 春分さん買いましたか!
持ち腐れにはならないと思いますよ
中間職(特にシアン系)の表現力も高まっていますので、NHKで放送されるようなモルジブや海洋系の番組などをお楽しみいただけば違いがわかるかと
羨ましいなぁ・・・

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