「胚盤胞補完法」を用い、iPS細胞によるマウス体内にラットの膵臓作製に成功

なんと!「中内幹細胞制御プロジェクト」の中内啓光・東京大学医科学研究所教授と科学技術振興機構の小林俊寛研究員が、「胚盤胞補完法」を用い、iPS細胞によるマウス体内にラットの膵臓作製に成功したっす

「胚盤胞補完法」を用い、iPS細胞によるマウス体内にラットの膵臓作製に成功

今回考え方のベースとなったのは、「胚盤胞補完法」
これは、特定の細胞を作る能力を欠損しているマウスの胚盤胞に正常なマウス由来の多能性幹細胞を注入することで、欠損した細胞が多能性幹細胞由来のものに置き換えられるという技術
実験では、膵臓ができないように遺伝子操作したマウスの受精卵に正常なラットから得られたiPS細胞を注入し、マウスの仮親の子宮に移植
そうして生まれてきたマウスの膵臓は、すべてラットのiPS細胞からつくられており、インスリンの分泌など膵臓としての機能が正常に機能していることが確認された

つまり、iPS細胞によりマウスとラットという異種間による「胚盤胞補完法」が成功したわけ

この成功は、将来大型動物の体内でヒトの臓器をつくるという再生医療技術を生み出すための大きな一歩といえます

研究成果は、2010年9月3日(米国東部時間)発行の米国科学雑誌「Cell」に掲載される予定とのこと
既にオンライン版では「Research Highlights」としてトップに掲載されています

多能性幹細胞を用いてマウスの体内でラットの膵臓を作製することに成功:JST

Viable Rat-Mouse Chimeras: Cell

AQUOSネタの予定が ついついiPS cellの気になる情報が入ったので書いちまいました;;;

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