金星探査機「あかつき」のスラスタはセラミック製だって知ってました?
セラミックスラスタによる軌道制御は世界初のことだそうな
CEATEC 2010の京セラブースで始めて知りやした
窒化珪素製セラミックは強度と耐熱性に優れ、軽量
金星探査機「あかつき」の軌道制御エンジン(OME)には、京セラの窒化珪素(Si3N4)製セラミックスラスタが使われています
セラミック~? と驚くなかれ
厳密にはセラミックとファインセラミックは、原料や製造法が違います
窒化珪素(Si3N4)製セラミックは、高純度に精製した天然原料や、化学的プロセスにより合成した人工原料、天然には存在しない化合物などを用いて作られた高精密で高機能なファインセラミックにあたるわけ
素人的に言えば、湯のみや茶碗よっか ファインセラミックってのは確かに焼き物ではあるけれど、人工的に造られた限りなく合金に近いセラミックってとこかな(かえってわかりにくいか)
京セラの窒化珪素(Si3N4)製セラミックは、従来使われていたニオブ合金よりも高温における強靭性、耐熱衝撃性に最も優れ、軽量で耐食性も高いのだ!
また耐圧性でも優れていることから、海洋開発研究機構が設置する海底地震計の耐圧容器にも使われております
しっかし、全体が均一な精度で特殊な形状のセラミックを作るのって大変そうっすよね
スラスタなんて特に! すごいな!と感動しちまいました
展示だけじゃなく、同じ素材のセラミックに実際に触れられるように工夫してあると嬉しかったんだけどなぁ
惜しいな、京セラさん!
金星探査機「あかつき」をご存知ない方のために ミッションについての動画を貼っておきますね
金星大気の謎に挑む~金星探査機あかつき(PLANET-C)~
「あかつきの目」を担当したのはニコン
「あかつきの目」ともいえる、IR1・IR2・UVI・LACの4つのカメラの光学設計を担当したのはニコンであります(ちょいと横道に反れるけど御免してちょ)
金星観測の大きな壁は、厚い硫酸の雲
その厚い雲を 波長の光に感度をもつカメラを用いることで、金星周回軌道上から大気運動を観測しようというわけ
複数の波長の光を観測するために別々のカメラが必要なんすな
いろいろな技術が結集されることで実現できた金星探査機「あかつき」のミッション
地球と双子星とも言われている金星の観測結果が楽しみです
V-by-One HS対応のFPC/FFCコネクタの姿も・・・
さてさて、京セラブースでは、ほかにも気になるものが沢山展示されてやした
「人工(合成)オパール」や「ペルチェモジュール」、「太陽電池」 そして・・・
薄型テレビ向け次世代インターフェースの1つであるV-by-One HS(最高速度3.75Gbps)に対応したFPC/FFCコネクタ「6882シリーズ」!
京セラエルコの社員さんによると転送可能速度、5Gbpsはイケますって言ってたけど マジっすか?
ほんとはコネクタの写真を撮りたかったんだけど、撮影禁止なんだってさ
デジタルテレビの高解像度化や情報量の増加(倍速表示,3D化)などに向け、インターフェイスもLVDSから、V-by-One HSに移っていくんだろうか
気になるところっす
ちょい注目しておこうと頭の中に栞はさみましたww
なお、セラミックとファインセラミックの違いや その特長を詳しくお知りになりたい方は下記サイトをごらんくだされ
とてもわかりやすいです
ファインセラミックス ワールド :京セラ
http://www.kyocera.co.jp/fcworld/index.html
JAXA|あかつき特設サイト
http://www.jaxa.jp/countdown/f17/index_j.html
JAXA|金星探査機「あかつき」の軌道制御の実施結果について
http://www.jaxa.jp/press/2010/07/20100706_akatsuki_j.html