PENTAX「K-5」のRAW撮影が凄いんす
前回「RAW撮影」には『PEF』と『DNG』の2つのフォーマットが用意されていることを期せずして紹介することになりましたが･･･
ほかにも、『バッファRAW保存』という新機能も搭載されているのだ！
RAW撮影って何？ RAW撮影だと何がいいの？
RAWフォーマット撮影（以下RAW撮影）ってのは、未加工、未処理のデータのことをいいます
つまり撮像素子から得られた『生』のデータってこと
画像エンジンを介さない『生』のデータなのでクセもありません 11/10 削除
画像エンジン特有のクセ（味）の影響を受けない（得られない）わけですな
いわゆるニコンっぽい とかキヤノンっぽい絵作りとは無縁ということっす
これが寂しいという方もいるかもしれませんが･･･
（V.J.Catkick殿 ご指摘ありがとうございます！ 画像エンジン通すんですね）
ただ圧縮されていないデータなだけに 一枚当たりに使用する記録サイズが
大きくなってしまうというデメリットもあります
それに、『現像（展開）』って工程が必ず必要になるしね
しかしRAW撮影には、それらを補っても余りある利点もあることも確かです
まず何といっても白トビ、黒つぶれに強い特長を持っています
またJPGのような圧縮を行わないので データの劣化がありません
これは「+1」と極端に増感して現像した比較ですが、塀の部分を見ると
JPGではわかりにくかった溝が浮かび上がっていることがわかると思います
夜景の撮影などには最適ってわけ
画像処理ソフトでいくら明るくしても 圧縮してデータがなくなっている
部分は浮かび上がらせることはできないもんね
PENTAX「K-5」のRAW撮影は、2種類フォーマットに対応
前回も紹介したように
PENTAX「K-5」は、「PEF」と「DNG」2種類のRAWフォーマットに対応しています
※PEFは、PENTAX独自のRAWフォーマット
DNG（Digital Negative）は、汎用タイプのRAWフォーマット
ファイルサイズは「PEF」に比べて大きくなってしまうものの、「DNG」で撮影しておけば、多くのRAW現像ソフトで現像できヤス
PENTAX「K-5」でのRAW撮影設定のやり方はこんな感じ
撮影フォーマットの設定はメニューの中の [記録形式]で行います
記録は、JPG, RAW(RAWでのみ記録), RAW+(RAW,JPG同時記録）の3種類
そしてRAW撮影のフォーマット形式の設定は メニューの [RAWファイル形式]で行います
ワンタッチでRAWに切り替えられる「RAWボタン」搭載
さらにお気に入りなのは･･･
PENTAX「K-5」には、ワンタッチで記録形式を『RAW撮影』に切り替えられる「RAWボタン」が搭載されているという点！
レンズリング横に用意されている「RAW/Fxボタン」は、メニューにある [ボタンカスタマイズ]で、機能を割り当てられるボタンです
メニューの [ボタンカスタマイズ]では･･･
「RAW/Fxボタン」以外にも 3つのボタンに割り当てる機能を設定できます
初期値（デフォルト）の設定は、ワンタッチでRAW撮影に切り替える機能になっています
「撮影毎に解除」にチェックを入れると、一枚撮影すると設定が解除され元の記録形式に戻ります
チェックを外すと、ボタンを押したところから再度ボタンを押すまでRAW撮影になります（電源を切ると設定は解除）
ワンタッチで記録形式を切り替えられるのは便利なり
JPG撮影後でもRAWデータが保存できる『バッファRAW保存』
今回一番驚いたのが、JPGフォーマットで撮影した後でもRAWデータが保存できるという『バッファRAW保存』っちゅう魔法のような機能
撮影した後で、ちょっと暗かったかなという時があるよね
でも撮り直しができれば問題ないんだけど、撮り直しが効かないシーンだったら･･･ しまった「RAW」で撮影しておけばよかったーなんて思うわけよ
PENTAX「K-5」なら そんな悔しい思いをすることはないのだ！
撮影直後なら、RAWフォーマットのデータを保存することができるのであります
プレビュー画面で標準表示状態なら右上に「AE-L」RAWといった情報が表示されていると思うんだけど
そのとおり、ここで「AE-L」ボタンを押すとですなぁ･･･
バッファメモリーに残っていたRAWデータが追加保存されるのだ
ただし、RAWデータを追加保存できるのは直前に撮影した1枚の画像のみなのでご注意を！
連続撮影時は最後の1枚、HDR撮影時は標準露出のみとなります
一度電源を切った後ではバッファがクリアされるので行えません
PENTAX「K-5」を使った『RAW現像（展開）』
RAW撮影したくてもRAW現像ソフトなんか持ってないという方もご心配なく！
PENTAX「K-5」は、「PENTAX Digital Camera Utility 4」っていう画像管理ソフトが同梱されているので、そのソフトを使えば『RAW現像（展開）』が可能っす
パソコンは持っていない、または出先でも現像したいという方もご安心あれ
PENTAX「K-5」本体でも『RAW現像（展開）』が行えます
本体で『RAW現像（展開）』するには･･･
現像したい画像をプレビュー表示して、十字キーの「▼」マークを押して画像加工メニューを表示します
メニューの中から [RAW展開]を選んで･･･
ひとつのRAWデータを現像（展開）するか、全てのRAWデータを現像（展開）するかを選択
現像（展開）する際の各種パラメータを選択後、OKボタンを押すと･･･
画像を新規保存（RAW現像）してくれます
めっちゃ簡単っしょ 知り合いのブロガーさんが約100枚のRAWデータを一括変展開してみたらしいんだけど、だいたい5分で終了したんだって 早いっすよね
「K-5」だけ持ってでれば外出先でも、簡単にRAW現像（展開）できるのって便利
※最近のデジイチには ほとんどこの機能が搭載されています
RAW撮影を中心とした連続撮影可能コマ数が向上とな
PENTAX「K-5」のバッファ容量は、従来のものと比較して約2倍にアップしたということですが、確かに「RAW撮影」モードで連続撮影していても 待ち時間が格段に短いんだよねぇ
自分としては、かなりストレスない撮影ができて満足っす
･･･と思っていたらさ 何でもさらに良くなるっていうじゃん！？
「K-5」は早くもファームウエアの更新がなされるらしい（11月中旬予定） ちっ、モニター終了後じゃないかっ！
今でも充分すごいのだが、RAW撮影を中心とした連続撮影可能コマ数が向上するんだってさ
※RAW(PEF),ISO100の設定条件で、現状、最大約8コマが 20コマ程度に向上予定
ほかにも、全般的な動作の安定性向上とかあるらしい
さらに使い勝手が向上するってか？ 特にRAWの連続撮影枚数は驚異的っす
どこまで頑張ってくれちゃうんだ？ PENTAXの開発陣！
いやはや、イベントの様子を紹介したいと思いつつ、モニター機に夢中で
ついつい脱線して先にいろいろ機能のことを書いておりますｗｗ
イベントについては しばしお待ちを～；；
PENTAX K-5用 ファームウエア 更新予定について｜PENTAX
http://www.pentax.jp/japan/news/announce/20101029.html
オマケとして、「K-x」でも感動したデジタルフィルターを試して見た写真を貼っておきます
これらは、「K-5」本体で行える画像加工っす これが楽しいのだ
PENTAX K-5 test-2: Digital Filter
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