以前、「EX-AR7」はビクターの原音探求の理念が生んだウッドコーンオーディオシステムというエントリーで楽器のように奏でる「EX-AR7」の素晴らしさを紹介したのですが・・・ なんとそのウッドコーンオーディオシステムが更に進化!
今度のプレミアムモデル「EX-AR9」は、ビクタースタジオの音を再現できるウッドコーンオーディオシステムに進化したっす
ビクターの原音探求への道は尽きることがないのだ!
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ビクタースタジオでビクターの「原音探究」に触れる!
ビクターの理念でもあり、音造りの根底にある「原音探究」という考え方!
それに触れるために用意された会場は、なんとビクタースタジオ!
しかもそんな神聖な場所で、再現性を『探求』するメーカー部門の熱い技術者「技術主幹技師の今村氏」に新しくなったウッドコーンシステムについてレクチャーしていただく・・・ なんて贅沢なイベントだ!
さらに、スタジオ長・高田英男氏による説明とマスターエンジニア・秋元秀之氏によるミキシングのデモまで!!!
こんな貴重な機会に参加させていただいたことを、ビクター様、ならびにWillViiさんに感謝!!(とはいうものの 記事書くのが遅すぎ>自分)
エンジニアの愛が目一杯込められた木で作られた原音を忠実に再現する楽器とも言えるウッドコーンオーディオシステムが、更に進化!!
それが、様々な音質改善技術を新たに投入したプレミアムモデル「EX-AR9」っす
そのクォリティの高さを象徴するのが、ビクタースタジオでモニタースピーカーとして使われているという事実!
つまり、音作りのプロが最終的なウッドコーンオーディオシステムを最終のサウンドチェックに使っているってことっす
これについては後ほど、スタジオ視聴の部分で詳しくご紹介するっす
「EX-AR9」では、どこが変わったのか
「EX-AR9」でもやはりこだわった「木」の特性!
音響装置の中で一番の要といえば『振動板』
通常は、紙やポリプロビレンなどを用いることが少なくないけど、実は上の図でもわかるように「木」が音響特性からいっても一番適しているんす
中でも優秀なのがカバの木!
「EX-AR9」では、コーン部分に「EX-AR7」同様にカバを採用しております!
伝播速度と内部損失のバランスの良さはもとより、『木目』という自然素材の持ち味が「共振」を低減する優れたコーン素材なんス
というのも「木目」という自然の力が、音の伝わり方を分散してくれるから
紙のような均一素材にありがちな振動版に発生する共振が起こりにくいっちゅうわけなのだ
しかし、変形しやすく割れやすい「木」をコーン形状に加工するには様々な苦労があるわけ・・・
ここいらについては、「EX-AR7」の誕生秘話について語ったエントリーを
見て頂けるとわかると思うなり
まさかこんなものを使って!?というような、加工の裏技を紹介しております
「木」は繊維に沿って音の伝搬速度が速いわけなんだけど、横方向への伝搬速度を高めるための工夫として「EX-AR7」から取り付けられた『異方性振動板(異方性ウッドコーン振動板)』
もちろん「EX-AR9」にも付いてます
「EX-AR7」はビクターの原音探求の理念が生んだウッドコーンオーディオシステム(1)
「EX-AR7」は木で作られた原音を忠実に再現する楽器 (2)
ウッドボイスコイルももちろん「木」で作られた特製っす
「EX-AR7」は、まるでバイオリンやピアノのごとき「楽器」とも呼べるスピーカーに仕上げられているのでありますが、なんと!!!
ウッドコーンオーディオシステム「EX-AR9」では、さらなる原音の再現力向上を目指し、細かな改善がなされているのだ!
実はセンターキャップ形状もR23からR15に凸量がアップしてるのだよ
さらに音の広がりが増したというわけ
センターキャップ内の共振音を抑える方法も変更されました
「EX-AR7」ではセンターキャップ内に吸音材を装着していましたが、「EX-AR9」ではセンターキャップの内側・ポールピース上部にメイプル吸音材を配置
これによって音の純度と広がりを向上させております
また、キャビネットには「EX-AR7」同様、底板部竹響板を、そしてチェリー響棒を組み込んでますが、さらに「EX-AR9」ではバッフル上部に縦目のスプルース響棒を追加しました
スピーカーユニットの磁気回路部の吸音材はチェリー材からメイプル材に・・・
形状も真四角だった「EX-AR7」から、面取りをした形へと形状も変更し、とことん不要な振動を低減する工夫がなされています
とにかくもうこれでもか!というぐらいグレードアップされてるのだ
さて、問題は音だよね
な、なんと今回の試聴イベントの会場はビクタースタジオのミキシングルーム!
音好きなら垂涎の間っすわ!!!
そんな贅沢な部屋で「EX-AR9」を用いたミックスダウン作業を見せていただけたんであります
スペシャルすぎるよビクターさん!
デモに使われたスタジオは、録音ブースなしのミキシング専用スタジオ
スタジオのミキシングルームには、ミキシング用のミディアムorスモールスピーカーと長低域チェック用にラージモニタースピーカーが置いてあるんだけど、ビクタースタジオではミキシングチェックには「EX-AR9」を使ってるんだって!
ちなみにラージモニターは、エイベックスでも使われているジェネレックのラージサイズのモニタースピーカー「1035B」だった
サイズ違い過ぎww
(最近他のスタジオでもこの組み合わせ増えてるらしい それだけ音が本物っちゅうわけやね)
ところが実際に聴かせてもらうとですな・・・ なんと「EX-AR9」がラージモニターに負けてないのよ
今回の視聴はユニークな方法で進められました
まず、異なる録音機材(マイク)で録られた女性ナレーションとウッドベースの音をラージモニターと「EX-AR9」で聞かせてもらいました
比較に選ばれた録音機材は以下のとおり
女性ナレーション:
SHURE BETA57A (Instrument Microphone)
NEUMANN U87 (Condenser Microphone)
RCA 77DX (Ribbon Microphone)
ウッドーベース:
NEUMANN M269 (Multi-Pattern Tube Condenser Microphone)
SCHOEPS CMC641 (Condenser Microphone)
どれがどれ、と聞き分けることはさすがに自分には出来ないけれど、録音機材の違いは「EX-AR9」でもしっかりとわかるのにビックリ!
「わかる、わかるぞぉぉぉ」と、気分はもうアムロっすわ
ウッドベースこそ ラージモニターのほうが音の広がりを強く感じたけれど、大きさでは全然かなわない「EX-AR9」が奏でる音も負けてないのだ
個人宅で使うにはまったく問題なしの感動レベル
前回同様、特殊ガラスに金の反射膜をはった限定発売のスペシャルCDも聴かせてもらったぞぃ
その後は、待ちにまった今回の目玉(!?)
ビクターのマスターエンジニア・秋元秀之さんによるミックスダウンのデモ
使っていたのは、憧れのAvid「Pro Tools HD Software」ww
デモでは、スタジオ録りした原音を元に、一番わかりやすいリバーブを使ったチューニングを見せて頂きました
やはり原音ってすげぇぇぇぇぇ!そしてスタジオエンジニアって神!
その神音源を忠実に再現する「EX-AR9」もすげぇ!!
もっとずっと視ていたかったなぁ・・・・
ビクターのウッドコーンオーディオシステムは、この『原音』をどれだけ忠実に再現できるかを追及しているわけっすな
それができるのも。音の造り手から、その音を楽しむ機器までカバーする企業だからこそ
やはりビクターが本気で作ったスピーカーは、ひと味もふた味も違う!!
それを再度確認したイベントでした
今回視聴した「EX-AR9」は、ビクターダイレクト限定商品!
12月25日(日)までなら、自分が体験したように『原音』を体感できる高音質XRCD非売品ソフト『原音探究』がもれなく貰えるらしい(これ、自分もじっくり聴きたかった・・・)
っつーことで、「EX-AR9」買うならクリスマス前がお薦めっす
ウッドコーンオーディオシステム ビクター
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/woodcone/index.html
ウッドコーンオーディオシステムイベント情報|ビクター
http://www.jvc-victor.co.jp/audio_w/home/ex-a150/woodcone_event.html
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