山中伸弥(京都大学教授/京都大学iPS細胞研究所所長)とジョン・ガードン博士がノーベル医学生理学賞を受賞!
2010年にも もしかしたら・・・ってエントリーを書いたけど
ついに、ついに 受賞ダス これが良い弾みになればいいなぁ
今年のノーベル賞発表の初日を日本人が飾ることになりました(今年の発表は10月8日~15日にかけて行われます)
今年のノーベル医学生理学賞のテーマは「リプログラミング」
ガードン博士は、いわゆるその道の先駆者なのだ
なるほど、それで山中伸弥教授と英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士の共同受賞となったわけっすな
ちなみに、医学生理学賞における日本人の受賞は、1987年の利根川進氏以来、2人目
確かに山中教授に(というより研究チームに・・・だな)ぜひノーベル賞を!と思っていたけど、医療分野のノーベル賞で論文発表から6年での受賞は極めて異例 めっちゃ早い
普通は実用化した段階で検討されるため10年から15年後の受賞でもおかしくないもんね(日本は実用化までに特に時間がかかるし)
それでも受賞したのは、やはりiPS細胞がこれからの医療の進歩に大きく影響を与えるってところにあるんだろうな
・・・っと、ここで共同受賞者のガードン博士についてちょっとご紹介
図解については、ノーベル賞サイトのPDF(下記リンク)をご覧くだされ;;
ガードン博士は、1962年に世界ではじめて、クローン動物(カエル)を作ったお方なのであります
つまりカエルを使って【分化細胞の初期化】を実証したのだ
細胞が成長し分化し、いったん身体の生体器官となると、遺伝子情報はなくなり、他の細胞に変化させることができないとされていた19世紀の常識を打ち壊した大先生なのだ!
クローン羊ドリーの生みの親であるウィルムット博士も、6月に開催された日本科学未来館のシンポジウムイベントでガードン博士の研究が大きな励みになったといってたっけ
山中教授の功績については、過去何度かご紹介しているように
人工多能性幹細胞(iPS細胞:induced pluripotent stem cell)を確立したお方ですな
がん遺伝子Mycを用いないiPS細胞(iPS cell)誘導に成功
11月22日:「人工万能幹細胞(iPS細胞)」論文が「CELL(セル)」に!
10月5日の米科学誌サイエンス電子版に京大院グループによる「iPS細胞から作成された卵子を使ったマウス作製」に驚いたばかりだけど、より高い安定化・安全性の確保、そして倫理的問題も含め 一日も早く実用化されることを待ち望んでおります
国のお偉いさん、これを受けて更なるバックアップをお願いしまっせー
アメリカやシンガポールを見習ってけれ
でないと、日本が誇る国民健康保険制度の崩壊にも繋がる・・・かもよ;;
ともあれ、まずは目出度い!!!
The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2012 [PDF]
各社号外も出たのね
【産経新聞号外】山中氏にノーベル医学・生理学賞 iPS細胞を開発 [PDF]
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