JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

発表されたばかりのJVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

「HA-SZ2000/SZ1000」は、新構造「LIVE BEAT SYSTEM」を採用したダイナミック型オーバーヘッドホンであります
発売されるのは5月下旬とのことだけど、ITmedia LifeStyle主催のブロガー対象のタッチ&トライイベントでいち早く「HA-SZ2000/SZ1000」で音を聴くことができました

ケルトン方式を応用したダブルバスレフ構造で実現した音バランス

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

会場となったITmediaの会議室には、発表されたばかりの「HA-SZ2000/SZ1000」がズラ~っとww いやぁ圧巻!

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

AV評論家の潮氏をはじめ、開発に携わったJVCケンウッドメンバーが商品説明・質疑応答してくれるという豪華な内容でありました
参加した他のブロガーさんたちのレベルが高かったこともあり・・・の記者発表では出なかった話まで飛び出て、ほんとに充実した内容でした

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

さて、今回JVCが「HA-SZ2000/SZ1000」で目指したのは、重低音がしっかりと出るバランスの良いオーバーヘッドホン
それが実現できたのも、去年発売されたケルトン方式を採用したインナーイヤーヘッドホン「HA-FXZ100/HA-FXZ200」の成功があったからっす

ここで少々構造について説明をば・・・

ケルトン方式というのは、ドライバーユニットの前後を筐体で密閉し、ダクト部を通じて低音成分を抽出するスピーカー方式で、通常は主にサブウーファーに用いられることが多い形です

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

「HA-SZ2000/SZ1000」もケルトン方式を採用
ネットワーク回路を用いず、構造で周波数帯域を分けるというアプローチは「HA-FXZ100/FXZ200」と同じっすな

しかし今回は、さらにダブルチャンバーとダブルバスレフ構造が追加されておりやす(JVCはこれをストリームウーハーDB(ダブルバスレフ)って名づけてる)
それはなぜか・・・

実は当初はダブルじゃなかったのだ!
インナーイヤホンに比べてオーバーヘッドホンでは、振動させる空気の量が増える分低域の量感を得るためダクト径を「4~8mm」(HA-FXZシリーズのダクト内径は「0.4mm」だった)に変更したんだけど、この影響で想定以上に中高域が出てきてしまったらしい

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

そこで中高域をさらに減衰させるためにダブルバスレフ構造にしたんだそうな
おかげで「300Hz付近」で中高音用ユニットとストリームウーハーDBの周波数特性がクロスオーバー、総合特性としてフラットに近い特性を出すことができるようになったんだと(38cmウーハークラスじゃん)
つまり、リアルな重低音と解像度の高い中高音のバランスが取れるようになったっちゅうわけだ

HA-SZ2000とSZ1000では同じ磁石を採用、しかし・・・

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

会場には構造分解展示のほか、手にとれるパーツも用意されてたんす(狂喜!)

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

新構造の「ライブビートシステム」は、重低音を再生する「ストリームウーハーDB(ダブルバスレフ)」と中高音用ユニットを組合せたもの

実際にその構造をたっぷりと確認することもできました

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

真ん中の丸い部分から中高音域が出力されヤス

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

そして低域成分は、このデュアルストリームダクトから中高音域とセパレートされたまま直接スピーカー部に出力される構造なり

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

2機種とも低域用・中高域用のユニットそれぞれに、「360kJ」のネオジウムマグネットが使われてるんすけど・・・
「HA-SZ2000」と「HA-SZ1000」ではいくつかの部分で素材や構造が異なるのだ
顕著な例が高剛性ユニットベース
「HA-SZ2000」真鍮製シリンダーで覆われているけど、「HA-SZ1000」の場合は2枚の銅板が貼られているのみ

一応「HA-SZ2000」と「HA-SZ1000」それぞれの仕様は以下の通り

 HA-SZ1000HA-SZ2000
基本構造ストリームウーハーDB(ダブルバスレフ)
重低音用ユニット(ウーハー部)カーボン振動板搭載
大口径55mmドライバーユニット
ウーハー部ユニットベース素材高剛性制振モールド
ウーハー部追加制振構造制振材ブラス(真鍮)シリンダー
中高音域用ユニットカーボンナノチューブ振動板搭載
口径30mmドライバーユニット
イヤーパッド低反発クッション低反発クッション+プロテインレザー
ヘッドパッド合皮合皮+メッシュ
型式ダイナミック型
出力音圧レベル107dB/1mW108dB/1mW
再生周波数帯域5Hz~33,000Hz4Hz~35,000Hz
インピーダンス16Ω
最大許容入力1,500mW(IEC規格)
コード1.2m片出しOFC線1.2m片出し銀コートOFC線
入力プラグφ3.5mm 24金メッキステレオミニプラグ
メタルスリーブ(シルバー)メタルスリーブ(ゴールド)
質量(コード含まず)450g480g
付属品キャリングポーチ

【試聴感想】HA-SZ2000とSZ1000ではどちらを買うべきか?

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

ここはやっぱ上位モデルの「HA-SZ2000」の購入をオススメしやす

試聴では、用意されたハイレゾ音源のほか、あえてスマホやiPod touchに保存した音も聴き比べてみたんす
ほんとはDigiFi no.10特別付録「USB DAC搭載デジタルヘッドフォンアンプ」を持っていって試してみたかったんだけど、某誌の付録だから自粛ww ちょっと残念 せめて貸し出しがあったら良かったんだけど;;; こいつで聴いてみたかったよぉ

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

ヘッドバンド、結構締めつけてくるかなと思ったけれど、パッドの作りが優秀で側面からの圧迫感はほとんど無し
それでいて頭をかなり乱暴に振ってみても微動だにしない装着感が心地よかったっす
あと、ムレを感じなかったのも○だな
まぁ厳密に言うと、イヤーパッドやヘッドバンドの素材や構造は「HA-SZ2000」のほうが よりムレを低減する構造です

ととと、脱線しちゃったww 実際に試聴した感想ね
確かにどちらのモデルも低音がしっかりと出て、装着感が良いこともあり満足できる製品っす
でも・・・ 微妙な、ほんと微妙な感覚なんだけろうけど、やはり音の広がりが違うんすよね
音源の再現力が素人の自分でも「これは違うぞ」と感じたから
ソースの差が明らかに出るのが「HA-SZ2000」 これをプラスと取るかマイナスと取るかは人それぞれだろうけど・・・

結果、「HA-SZ2000/SZ1000」を聞き比べてコスパを考えると、自分の場合は高いモデルの「HA-SZ2000」に軍配が上がるんですよね
【原音探求】の理念からいくと、迷わず「HA-SZ2000」を買うのが正解かと
『やっぱ迷ったら高いほう』理論はここでも生きております(を)

JVCのダブルバスレフ方式ヘッドホン「HA-SZ2000/SZ1000」に触れてきたっす

さすがJVC!
これまでのモデル同様、「HA-SZ2000/SZ1000」にも「R/L」が点字でも表記されております
こういう姿勢、良いよね!!

イベントでは最後に潮氏と参加者によるじゃんけん大会があって、勝者2名に現品目録が提供されました(太っ腹) 残念ながら自分は1回戦敗退だったけど当たった人が羨ましいっす

あ、4月30日から「JVCケンウッド丸の内ショールーム」で一般公開されるらしいので、試したい方はそちらへどうぞ
※ただし・・・GWは30日のみ開館 4月29日、5月1日~6日は休館なのでご注意を

「HA-SZ2000/SZ1000」の発売は5月下旬
使えるヘッドホンをお探しの諸兄、GWはじっと我慢して 某付録と一緒にこのヘッドホンをゲットして楽しんで欲しいっす

今回は貴重な機会を提供していただき改めてJVC,ならびにITmediaスタッフに感謝いたします

ITmedia LifeStyle イベントレポート

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